槐 真史 編著 / 伊丹市昆虫館 監修 / A6判 / 320ページ
ISBN 978-4-8299-8302-7 2013年4月15日発売
定価1,320円(本体1,200円+10%税)
野外でよく見る種を中心に、日本の昆虫約1400種を掲載。写真の大半は生きた昆虫を撮影した白バック写真で、今にも動き出しそうな迫力と共に、生時の色や姿がよく分かる。観察に役立つ検索なども豊富に収録し、昆虫に初めて興味を持った子どもから、ある程度知識のある人まで、幅広い層を満足させられる図鑑。
主な特徴
- (1)チョウ・バッタ・セミには731種を収録。(2)トンボ・コウチュウ・ハチと併せて約1400種の昆虫がわかります。
-
掲載写真は生きた昆虫をそのまま撮影した、迫力ある「白バック写真」を採用。昆虫の生きているときの色や姿が忠実にわかります。また、部分写真や線画を使った識別点のピックアップ解説のほか、セミやトンボ、クワガタムシなど人気の高い昆虫では、特徴をたどりながら識別できる「絵解き検索」を多数掲載しました。
-
購入者特典として、専用の器械(声が聞こえる!ペン/別売)や、インターネット上で70種以上の昆虫の鳴き声を聞くことができます。
ご一緒にどうぞ
地球は昆虫たちに満ちた「虫の惑星」
彼らのふしぎな生活を身近な自然の中で観察してみませんか?
昆虫類全般を扱った小型図鑑というと、標本写真や生態写真で構成されるものが多い中、本書は、静止している姿の写真を多用しているのが大きな特徴です。これは野外で昆虫の名前を調べるのにとても便利です。また、野山で出会う頻度の高い種を重点的に掲載し、よく似た種には識別点を図示している点などもすぐれています。昆虫に興味をもつ子供から大人まで、また自然観察の指導者にもおすすめできる一冊です。
推薦人:石井 実(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科教授/公益財団法人日本自然保護協会評議員)
撮るも撮ったり白バック1400枚!
「脚の先ってこうなってたのか!」白バックのおかげで自然環境での写真ではわからなかった虫の体の細部まで浮かび上がる。もう、フィールドで何の虫か悩むことはない!(かな?)
推薦人:山形昌也(かがくのとも編集長/福音館書店)
フィールドではもちろん、じっくり写真と文を読み込んでも最高の図鑑!
瑞々しい昆虫写真1つ1つから、作り手の気合いと愛情が伝わってくる。親子で読み込んでボロボロになっても、買い足し安心なロープライス!
推薦人:萩原洋平((公財)日本野鳥の会 東京港野鳥公園担当チーフレンジャー)
すごい図鑑が出たものだ…
図鑑の写真というと、標本を背面から撮ったものか生態写真しかなかったが、この図鑑は違う。ちょい斜めからの、生きている個体の写真。白バックだし、ピントも細部までよく合っているので、まるで本物を手のひらの上で見ているようだ。しかも、似ている種類の見分け方については、写真や図によって、分かりやすく説明されている。かゆいところに手が届くというのはこういうことを言うのだろう。
先日、観察会でこの図鑑を使ったところ、子どもたちはすぐに「これだ」と見つけた虫の名前を言い当てた。検索表等で細部を調べながら種名に到達することも大事だが、直感的に分かることも大切だと思う。自然観察の相棒としていつでもポケットに入れておきたい図鑑である。
推薦人:植原 彰(NACS-J自然観察指導員講習会講師/乙女高原ファンクラブ代表世話人)
常識破りの画期的な図鑑が出現!
従来のフィールド図鑑とはまったく違う,昆虫たちの異質ともいえる配列に驚きました。すべての昆虫たちが展翅された姿ではなく、何と生きている時のままの静止した姿で白抜き撮影されて紹介されているわけです。ここに展翅標本ではない生活している昆虫たちの普段着の姿を知ってもらいたいという編者の熱いコンセプトが感じられます。とは言っても、撮影には大変な苦労があったことが想定されますが、その分出来映えの良さもあり、きっと大好評を博すると確信できる本です。
岩野秀俊(日本大学生物資源科学部教授)
身近な虫をあらためてじっくり観察してみたくなる、そんな図鑑
当館では子どもがすぐ手に取って見られるように、図書室の低い棚に表紙を手前にして置いています。先日、Fくんが鼻息を荒くしながら図鑑をのぞいていました。どのページを見ているのかなと見てみると、カメムシのページでした。「かっこいいなあ!」。同じ方向を向いてビシッと並んだカメムシはまるでスポーツカーのよう。わかるよ、わかる!この図鑑、ジミな虫がかっこよく見えるよね!子どもも「生きている気配」をちゃんと感じているようでした。身近な虫をあらためてじっくり観察してみたくなる、そんな図鑑です。
これは素晴らしい!素晴らし過ぎます!
お見事としか言いようがありません!よくぞ、ここまでやりましたね。1000円でこんなものを出されたら、ほかの虫の本が売れなくなります(笑)。
推薦人:森上信夫(昆虫写真家)
目次(①巻/731種)
- チョウ目(チョウ、ガ)
- ゴキブリ目
- カマキリ目
- バッタ目
- ナナフシ目
- ハサミムシ目
- カメムシ目(セミ、アメンボ、タガメ、カメムシなど)
コラム(①巻/17話)
- もう一度逢いたくて
- 昆虫のうんこ図鑑
- 侍と芸者と大名
- 人間が連れてきたチョウ
- 魅惑的なフン染めの世界
- 翅のない虫,海を渡る
- 中国の鳴く虫文化
- サザンカにひそむ最凶のドクガ
- 名が体を表すネーミング
- 文字通り「献身的」
- 感動的なセミの羽化
- “カラ”なのに自然情報満載!
- 冬の訪れを告げる雪の妖精
- 目立ちすぎ?ヨコヅナサシガメの羽化
- 樹皮に練りハミガキ?
- まるで宝石のような…… ~ニシキキンカメムシ~
- モズのはやにえで昆虫観察
正誤表のお知らせ
初版第1刷をご購入いただいたお客様へ訂正いたしますとともにお詫び申し上げます。
正誤表はPDF書類(98KB)になります。ダウンロードのうえ、ご覧下さい。
なお、現在発売中の初版2刷ではこれらの修正は反映されています。