商品詳細

鳥の足型・足跡ハンドブック

詳細内容

小宮輝之・杉田平三 著 / 新書判 / 144ページ
ISBN 978-4-8299-8105-4  2012年6月23日発売
定価1,760円(本体1,600円+10%税)
世界初!鳥の「足型と足跡」の図鑑。日本で見られる野鳥318種(亜種を含む)の足型・足跡をすべて原寸大で掲載し、フィールドで見つけた足跡の持ち主を探すための特徴を解説。さまざまな足の形から見えてくる鳥の生態をはじめ、足跡を見つけるコツなどを紹介したハンディ図鑑。
  • 日本で記録のある野鳥、約600種のうち半数の318種の足型・足跡を収録
  • 足型と足跡はすべて原寸大で掲載
  • 足型や足跡の特徴的な形からわかる鳥の生態や形の不思議を紹介
  • 幻の鳥といわれるミユビゲラや、今話題のトキの足型を収録
  • 足跡が見つけやすい種に関しては、見つかる場所や見つけ方のコツを紹介

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内容確認

毎日新聞(朝刊/2012年8月30日) 22面 【野鳥318種の足型・足跡を本に~上野動物園前園長「自然観察に役立てて」】
上野動物園前園長の小宮輝之さん(65)と多摩動物公園で希少鳥類の飼育を担当する杉田平三さん(60)が、国内で記憶の残る鳥類約600種のうち、野鳥 318種の足型・足跡を原寸大で掲載した新書の図鑑「鳥の足型・足跡ハンドブック」(文一総合出版、1680円)を刊行した。コレクターを自任する小宮さ んは「動物園や野外で得た鳥の情報を記録したかった」と話している。
鳥の足は指だけが地面に接し、かかとは浮いている。人間なら、つま先立ちした状態。2人は、野外で見つけた足跡の正体を知りたいという好奇心から収集を始めたという。
まず、鳥の足の裏に墨や事務用のスタンプインクを塗り足型を採集。足型は、雪上や湖畔、干潟などでの観察やトンネル状の通路を歩かせて採った。
足型には種類ごとに生き方を反映した特徴があるという。例えばオオワシはイヌワシより大きいが、足型(雌19.4cm)は、イヌワシの足型(同22.5cm)より小さい。食性がその原因と見られる。
オオワシが魚食中心なのに対しイヌワシはウサギやヤマドリなどを食べる。そのため、イヌワシのかぎ爪はオオワシよりひと回り長く、つかんだ獲物に食い込んで離さない。また、高山に生息するライチョウの冬羽の足型には指に生えている羽がくっきり分かる。
足跡は実際に地面につく部分しか採れないため、鳥によっては足型と異なる。器用で賢いカラスの場合▽人の歩き方と同じ「ウオーキング」▽スズメが跳びはね るような「ホッピング」▽斜めに跳びはねる「ギャロッピング」---の3種の足跡が確認できた。杉田さんは「カモやサギの仲間は足型が似ている。自然観察 の現場で迷ったときの確認に役立ててほしい」と離している。(斉藤三奈子)
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