森地重博・清水聡司・奥山清市 著 / A5判 / 104ページ
ISBN 978-4-8299-7240-3 2022年5月27日発売
定価1,320円(本体1,200円+10%税)
飛んでいるチョウを“見た目だけ”で見分けたい!に応える本
身近な昆虫として親しまれているチョウ約50種を、難しい専門用語などを使わず、大きさ・色・飛び方のような直感でわかる部分で見分ける方法を紹介する。絵解き検索や豊富な写真による各種解説を見れば、チョウのどこに注目すれば見分けられるかがわかる。チョウに似たガや飼育方法など、チョウを楽しむためのコラムも収録。
デジタル版
アマゾン Kindle|楽天ブックス|honto(ホント)|Apple BOOK ほか
この本の特長
- 飛んでいるチョウを“見た目だけ”で見分けたい――この本は通常の図鑑に出ているような難しい専門用語を使った識別方法を極力省き、素人でも肉眼でチョウを見分ける方法を解説します。
- 初心者にもわかる解説を心がけ、想定されるイメージは「子どもとの散歩中に、公園で飛んでいるチョウを見つけて『あのチョウなに?』と聞かれたけど答えられず、ガッカリさせてしまった親」を助ける本です。
- まず見た目で最もわかりやすい「大きさ」を基準に、身近なチョウ52種を大・中・小の3つに分け、さらに「目についた色」をキーにした絵解き検索で、チョウのどの部位に注目すれば見分けられるかの感覚を作ります。
- 図鑑パートも絵解き検索同様、掲載種を大・中・小の順に並べています。日本の身近なチョウの場合、大きいチョウはアゲハチョウ科、中くらいのチョウはタテハチョウ科、小さいチョウはシジミチョウ科など、だいたい分類ごとに大きさが分かれます。
- 図鑑パートでは生態写真と標本写真の両方を載せています。生態写真はチョウの暮らしぶりがわかると同時に、植物や背景との対比で大きさの感覚がつかめます。一方の標本写真はチョウをじっくり観察できたとき、どこが見分けるポイントになるかを引き出し線付きの解説で示しており、直感的な識別に役立ちます。
- 識別の解説はチョウの観察状況に応じて「飛んでいる」「止まっている」の2つに分かれます。前者は飛んでいる高さや羽ばたき方、目につく色といった感覚的な部分に焦点を当てた、これまでの図鑑にはないユニークな解説になります。後者も翅の広げ方やよく目につく色を中心に、初心者が迷わず識別できるようにポイントを絞って解説します。
- 識別のほかに、成虫が食べる物や幼虫の観察に役立つ食草・植樹の解説、著者の観察経験を活かしてチョウの観察の見どころを解説する「観察ポイント」など、チョウの観察が楽しくなるポイントをいろいろ紹介します。
- 図鑑以外のコラム等のパートでは「チョウに似たガ」や「増えているチョウ、減っているチョウ」といった観察に役立つものから、「バタフライガーデンの作り方」「チョウの飼育方法」といった身近にチョウを楽しむ方法を解説するものなど、チョウの初心者が知りたいコンテンツを選んで収録しました。
- 著者の3名はチョウのエキスパートであり、同時に博物館や観察会などで日常的に昆虫観察の初心者とつながりのある人たちなので、初心者が迷う部分を的確に捉えて解説をしています。