種生物学会 編/荒木希和子 責任編集 / A5判 / 250ページ
ISBN 978-4-8299-6207-7 2017年2月13日発売
定価3,520円(本体3,200円+10%税)
ある世代が獲得した形質が次世代に伝わる、あたかも「獲得形質の遺伝」のような現象を説明づけるエピジェネティクスは、野生生物の適応進化にも重要な役割を果たしているのではないか? エコロジカル・エピジェネティクスを拓く!
目次
第1部 エピジェネティクスへの招待
第1章 クロマチン修飾が制御するエコロジカル・エピジェネティクス 玉田 洋介
第2章 アサガオの模様を生み出すエピジェネティクス 星野 敦
第3章 エピ変異:その安定性と表現型へのインパクト 西村 泰介
第2部 環境応答とエピジェネティクス
第4章 環境ストレスと進化:ストレス活性型トランスポゾンと宿主の関係 伊藤 秀臣
コラム トランスポゾン 伊藤 秀臣
第5章 冬の記憶:FLCのエピジェネティック制御から明らかとなる植物の繁殖戦略 佐竹 暁子
第6章 野生クローン植物集団に見られるエピジェネティック空間構造 荒木 希和子
第7章 進化学を照らす新しい光?:エピジェネティクスによる適応的継代効果 田中 健太
第3部 進化のメカニズムとエピジェネティクス
第8章 進化の単位としてのエピゲノム:配列特異性を変える細菌のDNAメチル化系からの仮説 小林 一三
第9章 有袋類を含めた比較解析から考える ゲノムインプリンティングの進化の謎 鈴木 俊介
第4部 手法編
第10章 DNAメチル化解析法 西村 泰介
第11章 植物自然集団におけるヒストン修飾の解析法 西尾 治幾
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索引